今現在、マウスピース矯正を大別すると2種類に分けられます。1つはインビザラインで、もう1つはアソアライナー等です。
簡単に説明しますと、アソアライナー等は石膏模型を動かしたい状態に動かす手作業ですが、インビザラインは、3次元シミュレーションソフトによって正確な歯の動きを立案でき、立案した歯の動きがCAD/CAMを用いた光造形技術で正確にマウスピース上に再現されるのです。
その結果、適応症例の違いとして、インビザラインは部分的な矯正症例だけでなく、奥歯など全体的に動かすマウスピース矯正にも適用できますが、もう一つのアソアライナーは前歯だけを動かす部分的な矯正のケースに限定して使用されます。
インビザライン・アソアライナーとも透明であり、厚さもさほど変わりません。インビザラインは歯のみを覆う形のマウスピースに対し、アソアライナーは歯ぐきと上あごの一部分を覆う形となります。両方比べると、アソアライナーの方が大きいため異物感が強いです。フィット具合や装着後の見た目はどちらもそれほど変わりません。
どちらのマウスピースも同じ材質ですが、インビザラインは1つの歯型から最終的な歯型までを作っていきますが、アソアライナーは来院ごとに毎回歯型をとって動かしていきます。
治療が軽度の場合はアソアライナーの方が安く終われますが、歯並びが重度な場合には、奥歯にも手を付けて行かなければならないため、マウスピース矯正で治療していく場合は、奥歯も動かしていけるインビザラインの方が優れています。
治療費の点を除いて比較しますと、マウスピースの矯正治療の精度などから考えて、精密な独自のCAD/CAM(光造形)技術を用いたシステムで大工場を構えているインビザラインの方が優れているということは間違いないように感じます。
症例が軽度で、アソアライナーで治療できるケースならアソアライナーをお勧めいたしますが、多くの場合は、スタートからマウスピース矯正での治療をご希望の方にとっては、インビザラインの方が優れている場合が多いです。
当クリニックにおいては、簡単な前歯の重なりの場合はアソアライナーを使用し、前歯の複雑な重なりや奥歯の重なりがある場合はインビザラインをお勧めする場合が多いです。
インビザライン | アソアライナー | |
---|---|---|
通院頻度 | 2~3ヶ月に1度 (歯型は初回のみ採取) |
1ヶ月に1度 (歯型は毎回採取) |
マウスピース の交換頻度 |
2週間に1度 | 1~2週間に1度 |
治療の限界 | 特になし (全顎矯正も可) |
前歯限定の簡単な症例 (部分矯正) |
治療費 (終りまでの総費用) |
71万5千円~ | 22万円~ |
2024.11.21お知らせ
2024.10.31お知らせ
2024.10.02未分類
2024.08.22お知らせ
2024.07.19お知らせ